天授庵の紅葉を撮影しましょう。
京都で比較的見頃の早い紅葉と池に映り込むリフレクションの紅葉を撮りたいと思ったら、『天授庵』がおすすめです。
南禅寺境内中にある天授庵は、枯山水と池泉回遊式の2つの庭園があります。建物や池に映り込む紅葉や額縁構図の印象的な紅葉が撮れ、どこを切り取っても絵になる撮影スポットです。
天授庵へのアクセス、紅葉の見頃、天授庵のフォトジェニックな紅葉の撮影スポットを紹介します。
天授庵へのアクセス
紅葉の季節、渋滞や混雑を避けて天授庵へ行くには、電車でのアクセスがおすすめです。
JR京都駅→(京都市営地下鉄)→烏丸御池 →(市営地下鉄東西線)→蹴上 下車、徒歩7分。
蹴上駅、1番出口を出て右に進み、道沿いにあるねじりまんぼというレンガ造りのトンネルを抜けてそのまま道なりに進むと南禅寺境内に到着します。
天授庵は、有名な南禅寺の三門の右にあります。
車の場合、南禅寺の駐車場を利用することは可能ですが、紅葉の季節は、平日の朝10時に行ってみたところ満車でした。渋滞もひどいので、車で行くのはおすすめできません。
天授庵周辺を3時間紅葉お散歩コース 動画で紹介しています
※こちらの動画は2021年11月11日に撮影しています。グラデーションの紅葉が見事でした
天授庵近くの撮影スポット
水路閣 ・ 永観堂(紅葉) ・ 哲学の道 ・ インクライン ・ 岡崎神社
天授庵とは?
天授庵は、南禅寺の塔頭(たっちゅう)の1つです。
塔頭とは? 禅宗寺院で祖師や高僧の死後、弟子たちがその得を慕って建てた小さなお寺のこと。天授庵は、南禅寺の開山塔であり、山内で最も由緒あるお寺です。
創建は、虎関師錬の努力に光厳天皇に賜って暦応3年に完成しました。
現存する建物は、応仁の乱で焼けたものを慶長7年8月、細川藤孝によって再興されたもので、方丈内の襖絵は長谷川等伯の作で重要文化財に指定されています(非公開)。
天授庵の庭園は、枯山水と池泉回遊式の2つの庭園があり、お庭が美しいお寺としても有名です。
天授庵の紅葉の見頃と混雑
天授庵の紅葉は、毎年11月中旬~11月下旬に見頃となります。
京都市内の中では比較的早い見頃となります。
このページの写真は2018年11月15日に撮影。同じ日に永観堂へ行きましたが、永観堂より色づきもよくもう一息で真っ赤な見頃となるところでした。
天授庵の紅葉の見頃情報はこちらで確認できます → 京都紅葉情報そうだ京都行こう
天授庵は、南禅寺の境内の中にあり、その周りにも紅葉人気スポットが点在しているため、たくさんの人が訪れ、紅葉の時期は混雑します。特に見頃の土日祝日には、拝観チケットを買うために外に行列ができるほど並びます。
天授庵は、通路が細く、飛び石を渡ったりすることもあるので、混雑するとゆっくり立ち止まることができません。夜間拝観では、入れ替え制の入場制限されている時もありますが、外に並んでいるほど混雑している時には、撮影には不向きです。
できるだけ平日早い時間(9時~10時台)に行くことをおすすめします。
ライトアップもさらに混雑します。特に、17時半からのスタートすぐは混雑。遅い時間の方がすいています。
※2020年はライトアップは中止になりました
フォトジェニックな天授庵の紅葉撮影スポット
天授庵は、南禅寺の参道をまっすぐ進んで入ると三門右手にあります。
天授庵のお写真スポット①庫裡からみる額縁構図
天授庵の入り口正面奥に見えるのが、大書院。お寺の台所のことですが、書院の玄関口にある庫裡(くり)=台所 に立つと下のような風景が見えます。
書院の窓ごしににすばらしい紅葉。
昼間の拝観では中建物の中に入れず、夜、ライトアップの時間になると入ることができます。昼間中に人を入れないことで、誰にもじゃまされず、この素晴らしい額縁構図の紅葉が撮れる撮影スポットになっています。
庫裡からの写真を撮った後は、本堂前の東庭に向かいます。
天授庵のお写真スポット②手前の入り口
受付をすますと庭への入り口は2つあります。手前と奥、手前の入り口からの景色がこちら。
入り口からわくわく感がありますね。入るとすぐに色鮮やかな紅葉に包まれます。
天授庵のお写真スポット③奥の入り口
東庭に入るもう一つ奥の入り口からの景色。真っ赤な紅葉がみえます。定番の人気構図で、景色のいい写真が撮れるということで、平日10時でも2~3人の順番待ちになっていました。
人なしパターン。土日になるととても撮影できそうもありません。
天授庵のお写真スポット④本堂前の東庭
本堂前の東庭。
白砂に長短2本の幾何学的石畳みと、緑の苔と白砂のコントラスト、背景の紅葉で見事に一体化されたまさに絵画のような庭園になっています。
天授庵に訪れた人は、この前にある方丈の縁に座って、この景色を存分に楽しんでいます。
白沙に苔のグリーンが映えます。
天授庵のお写真スポット⑤庭園へ向かう木戸門
東庭から南の書院前庭園へ向かう木戸門の周辺はパステルカラーの紅葉に包まれてフォトジェニック。飛び石を進んで南に進みます。
木戸門の屋根の上は苔の上に赤いもみじが降ってこちらも素晴らしいコントラストで人気の撮影スポットになっていました。
天授庵のお写真スポット⑥池に映るリフレクション
南庭は、東庭とは打って変わって、竹林や木々に覆われた池を中心に作られた池泉回遊式庭園です。大小2つの池に色とりどりの紅葉が映り込んでいます。
上の写真は、橋の途中で池への映り込みを撮影します。立ち止まっての撮影は混雑時には難しく、あまりに撮影に集中しすぎると池に落ちかねませんので気をつけて。
天授庵のお写真スポット⑦建物に映るリフレクション
庫裡からみた建物をぐるっと回って今度は、紅葉ごしにみた風景。
同じ書院をまた違う角度から。ガラスに紅葉が映り込んでいます。
天授庵のお写真スポット⑧紅葉と鯉
南庭にある奥の大きい池に、鯉がたくさん泳いでいます。池には、竹林や紅葉が映り込み、そこを悠々を泳ぐ幻想的な鯉が撮影できます。
赤いもみじが池に浮かんでいるのもフォトジェニック。
天授庵のお写真スポット⑨外からみる天授庵の紅葉
天授庵の入り口、外からみる景色もかなりキレイです。東庭の紅葉が外まで溢れ出してきています
さらにそこから後ろへ下がって、南禅寺三門の下から天授庵の紅葉をみるとまた素敵。
天授庵にはお写真スポットがいっぱいです。
天授庵の紅葉のおすすめ度は?
まわりには、有名な南禅寺三門、水路閣など有名な紅葉スポットもたくさんあり、通り過ぎがちな天授庵は、外からはうかがい知れないほどのたくさんの撮影スポットがギュっとつまっています。
同時期に見頃になる永観堂と合わせていく人が多いようです。
ぜひ紅葉の季節に行ってみてください。
天授庵 紅葉 詳細
住所 | 京都市左京区南禅寺福地町86-8(地図) |
電話 | 075-771-0744 |
最寄り駅 | 京都市営地下鉄東西線『蹴上』駅より徒歩7分 詳細は本文にて |
時間 | 9:00~17:00 冬期(11月15日~)は~16:30 ライトアップ11月15日~11月30日 17:30~21:00(受付終了20:45) |
休み | なし |
料金 | 大人500円・高校生400円・小中学生300円 ライトアップは別途大人600円・高校生500円・小中学生400円 ※2020はライトアップ中止 |
駐車場 | 南禅寺駐車場を利用 2時間1,000円 2時間以上30分ごとに500円 |
公式HP | なし |
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