祇王寺の苔と青もみじの撮影しましょう。
『祇王寺』は、京都で趣のあるしっとりとした苔とまぶしい青もみじの撮影スポットです。
苔むした庭は、幻想的で異空間。新緑の季節、青もみじや青竹に囲まれた庭一面の苔は、マイナスイオンがたっぷりで思わず深呼吸。
祇王寺へのアクセス、祇王寺とは?祇王寺の青もみじと苔の見頃、祇王寺の写真撮影スポットを紹介します。
苔・青もみじ時期の祇王寺へのアクセス
祇王寺の最寄り駅は、『トロッコ嵐山』駅ですが、観光列車なので、トロッコ列車でアクセスする人は少ないでしょう。
JRや阪急、嵐電(京福)のアクセスはこちらです。この中で一番近いのは、嵐電嵐山駅になります。
【JR】
京都駅(JR嵯峨野山陰線)→(約15分) JR嵯峨嵐山駅下車、徒歩25分
【阪急】
河原町or烏丸(阪急京都線) →(約7分) 桂(阪急嵐山線) →(約7分)→ 阪急嵐山駅下車、徒歩35分
【嵐電】
四条大宮(京福電気鉄道嵐山本線)→ (約24分)嵐山駅下車、徒歩20分
祇王寺は、竹林などがある嵐山の中心地からは少し離れたところにあり、各駅から天龍寺→野宮神社→常寂光寺→落柿舎→祇王寺へと歩くことになります。
徒歩25~35分は遠いようですが、京都らしい風景が続きますので、飽きることはありません。
長く歩くのが辛い場合には、レンタサイクルがおすすめです。一つ注意してほしいことは、祇王寺の中にはトイレはありません。祇王寺までの道のりに公衆トイレがたくさんありますので、すませてから行きましょう。
車でもアクセスできますが、祇王寺までの道は最後は石畳になり、離合できないほど狭いので、運転に慣れていない人にはおすすめしません。
駐車場は祇王寺入り口のロータリーになっているところに3台ほど無料で止められるようになっています。ここまでに道が狭く、ここが満車だった場合、せまい道を戻るのも大変で、近くにコインパーキングもありません。車でのアクセスは混雑の紅葉の時期を避けましょう。
祇王寺近くの撮影スポット
竹林の小径 → 常寂光寺 → 二尊院 → 祇王寺 の順番に並んでいます。同時に行くなら、最初に祇王寺へ行って戻ってくるとスムーズです。
3つのお寺のうち、どこか1つなら祇王寺が異色でおすすめです。
嵐山の青もみじと苔めぐり 動画でもどうぞ
愛宕念仏寺/化野念仏寺/鳥居本/祇王寺/二尊院/常寂光寺/竹林の小径/天龍寺/野宮神社 動画の順番にめぐるとスムーズです。地図は動画の概要欄にGoogleマップのリンクがついていますので、そこで確認していただくとわかりやすいです。
2021年、夏 祇王寺の手水鉢がとってもかわいくなっています
祇王寺とは、どんなところ?
祇王寺は、竹林、楓に囲まれたつつましやかな小さなお寺です。京都で『苔寺』というと、同じ嵯峨野にある『西方寺』を指しますが、祇王寺も美しい苔の庭として有名です。『西方寺』は、予約が必要ですが、祇王寺は、予約不要でいつでも行くことができます。
平家物語に登場する悲恋の尼寺です。白拍子で、清盛に愛されてた祇王が、清盛の心変わりにより、屋敷を追われ、一時は、命を絶つことさえかんがえましたが、家族の説得により思いとどまり、自らの意思でここ祇王寺で母の刀自、妹の祇女とともに一切の縁・欲を捨てて出家し、過ごしました。
さらに、清盛の心を移した原因となる仏御前も清盛との縁を切り、祇王の後を追って、祇王寺にたどりつきました。
縁には、いい縁、悪い縁、また人との縁に限らず、さまざまに関わり合う因縁があります。
こういった歴史のある祇王寺で悪い因縁をほどき、良縁を結んで下さいという案内があります。良縁成就に行ってみるのもいいかもしれません。
小さな境内には、茅葺きの草案の本堂が立っており、本堂の仏間には、大日如来が祀られている他、清盛、祇王、祇王の妹祇女、その母 刀自、仏御前の木像も安置されています。
祇王寺は、明治初年に廃寺となりましたが、残された墓と仏像は旧地頭の大覚寺によって保管され、現在は、真言宗大覚寺派の寺院で、旧嵯峨御所大覚寺の塔頭寺院ともなっています。
祇王寺 苔・青もみじの見頃と混雑
祇王寺で、新緑が最も美しいのは、5月。6月、7月もまだまだきれいです。苔は、雨に濡れてさらに美しくなるので、しっとりとした梅雨の時期が一番の見頃です。夏になると日差しが強くなる京都ですが、ここ祇王寺の苔庭は高い木々に覆われているため、真夏でも焼けることなく美しい苔の季節が続いています。
また、祇王寺は紅葉の季節が人気で、秋はやや混雑しますが、紅葉シーズン以外はオフシーズン。新緑の季節は本当に素敵な撮影スポットとなるのに、すいています。
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祇王寺-紅葉の撮影スポット
京都で一歩入ると異世界? と感じるような紅葉を撮りたいと思ったら、『祇王寺』がおすすめです。嵐山の観光スポットからは少し北にあり、ふだんは、苔で有名なお寺ですが、その上に紅葉が降り積もり、静かでしっとりとした紅葉を撮影できます。平家物語にも登場する悲恋の尼寺でせつない紅葉を撮りませんか?
紅葉時期の祇王寺のへのアクセス、紅葉の見頃、祇王寺のフォトジェニックな紅葉撮影スポットを紹介します。
祇王寺の苔・青もみじ撮影スポット
祇王寺に一歩入ると日常を忘れられます。ふかふかの苔の上に並ぶ木々はどこを切り取っても絵になると評判の撮影スポットです。
祇王寺のこの風景を初めて見た時、東山魁夷の絵を思い出しました。実際、東山魁夷も川端康成に勧められ、一人の旅人となって、京都の風景を巡る旅にでかけ、この祇王寺も訪れ、絵を描いていたようです。
雨上がりの日に訪れると、苔が生き生きしています。
上を見上げると青もみじがキラキラ。
光りがさすと木漏れ日が苔を照らし、光りがなくなると、鬱蒼とした雰囲気に。庭園は一方通行でぐるっと一周できるようになっています。普通に歩くと5分で周れる小さなお寺ですが、色々な表情が現れます。
苔庭の周りは青もみじと竹林に包まれ、風が吹くとサワサワサワ・・・といい音。耳をすますと小鳥の鳴き声もよく聞こえます。
苔はもふもふ。苔マニアにはたまらないかわいさです。
苔の上に徳川家の紋章にもなっている双葉葵(ふたばあおい)がかわいくたたずんでおりました。
寝そべってしまいたいぐらいのグリーンの絨毯。
全体的にはグリーンの苔ですが、年によっては赤みを帯びてこんな色になっていることもあります。
祇王寺の苔は、珍しいヒノキゴケ。もともとよくあるスギゴケよりは赤くなりがち。お寺の関係者に聞いてみたところ、前年に台風で大きな木が倒れ、普段は1年中日陰になっているところの苔が日に焼けて赤くなってしまったのだとか。
こうなっても、影になる新しい葉っぱも増えて、またグリーンに戻るそうです。
こちらの控の間の大きな窓は吉野窓。
影が虹の色に見えることから虹の窓とも言われています。
祇王寺の青もみじと苔のおすすめ度は?
祇王寺は、苔で有名なお寺ではありますが、人気なのは、紅葉の秋。
青もみじの季節は全部がグリーンになって、ひときわ雰囲気があります。とっても素敵な場所なのに、歩いてここまでやってくる人は限られているため、青もみじの穴場撮影スポットとも言えます。
祇王寺 詳細
住所 | 京都市右京区嵯峨鳥居小坂32(地図) |
電話 | 075-861-3574 |
最寄り駅 | 詳細は本文にて |
拝観時間 | 9:00~17:00(最終受付16:30まで) |
休み | なし |
料金 | 拝観料大人300円 小・中・高校生100円 大覚寺・祇王寺2ヶ寺共通拝観券 通常800円→600円 |
駐車場 | 約3台 ※本文参照 |
公式HP | http://www.giouji.or.jp/ |
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青もみじ・苔の撮影スポット
京都で苔や青もみじなどの新緑が撮れる写真撮影スポット(二尊院・永観堂・祇王寺・常寂光寺・北野天満宮・蓮華寺・東福寺・貴船神社・三千院・瑠璃光院・真如堂・嵐山祐斎亭)を紹介