京都市北西部に位置する高雄にある神護寺の紅葉を撮影しましょう。
京都で印象的な山もみじを撮りたいと思ったら、『神護寺』がおすすめです。嵐山近くの高雄の山の中にあり、空気の澄んだところで、自然いっぱいな紅葉を撮影できます。
神護寺へのアクセス、神護寺とは? 紅葉の見頃と混雑、フォトジェニックな神護寺の紅葉撮影スポットを紹介します。
神護寺へのアクセス
【バス】
JRバスにてJR京都駅(JR3乗り場にて周山行きOR栂ノ尾行き) →(約60分) → 山城高尾下車、徒歩約20分
市バス8番にて阪急烏丸駅OR大宮駅 → (約45分) → 高雄下車、徒歩約20分
【車】
京都南インター → 福王子交差点→ 162号線
神護寺には、駐車場はありませんが、162号線沿いに民間の駐車場、162号線から神護寺へ向かう道(138号線)に入ってから2箇所に駐車場があります。
- 指月亭(うどん屋さん)の駐車場 1日1,000円
- 清滝川沿い橋の手前高雄観光ホテルの駐車場 1日 1,000円
指月亭までは、まだましですが、高雄観光ホテルの駐車場(写真)へは、かなり道が狭いので、運転苦手な方手前にある指月亭で。
土日は渋滞するので、朝早めに到着することをおすすめします。
これらの駐車場が満車の時、
徒歩30分、162号線を神護寺を過ぎて、さらに進んだところにある高山寺の駐車場(市営駐車場・50台)や徒歩40分嵐山・高雄パークウェイの駐車場も利用できます。
神護寺とは?
神護寺(読み方=じんごじ)は、高尾山中腹にある真言宗の古刹です。
平安京造営の最高責任者だった和気清麻呂が古くから紅葉の名所と知られるこの地に、高尾山寺を創建しました。
天長元(824)年、高尾山寺と河内に建てられた神願寺とを合併して、『神護国国祚真言寺』と改名。
高尾山寺の時代に、比叡山の最澄や弘法大師空海が入山し、特に弘法大師は14年間も従住しました。
平安時代の二度の災害で、堂塔のほとんどを焼失後、源頼朝の援助もあって復興。
さらに応仁の乱で再び焼失しましたが、元和9(1623)年、板倉勝重により桜門、金堂(今の毘沙門堂)、五大堂、鐘楼を再興し、昭和10年に金堂、多宝塔なども新築されて、今のかたちになっています。
神護寺は、多くのお宝を所蔵していることでも有名です。歴史の教科書に載っている、『伝源頼朝肖像』(源頼朝像)、金堂の本尊である薬師如来像と多宝塔の本尊、五大虚空蔵菩薩坐像は国宝仏。
その他の国宝、重要文化財も多く所蔵しており、毎年5月初旬の『宝物虫払い』行事で順次見ることができます。
境内と周辺は紅葉の名所で有名です。
神護寺の紅葉の見頃と混雑
神護寺の紅葉の見頃は、毎年11月上旬~11月下旬。
標高が高く、気温が低いため、京都市内でも早めに紅葉の見頃になります。
神護寺の紅葉の見頃はこちらで確認することができます。
神護寺は、京都市内中心部からはアクセスが不便なため、市内の紅葉スポットに比べると人は少ないですが、それでも大型観光バスが続々とやってくる人気の紅葉スポット。
人を入れずに参道や桜門を撮影するのは難しくなりますが、神護寺は広いので、人が多くて撮影できないということはありません。
ただし、道が1本しかなく狭いので渋滞が発生しやすいです。
平日はそこまで混雑しませんが、見頃の土日は、11時頃からどんどん人が増えてきます。162号線から神護寺方面に入る138号線には、たくさん停めれる民間の駐車場がありますが、11時になるとその138号線自体が歩行者専用に交通規制がかかることがあります。
そうなったら、駐車場に入ることもできません。
162号線沿いの民間駐車場も満車になり、長蛇の列ができていました。また、神護寺には、電車でアクセスができません。JRバスや市バスを利用することになりますが、こちらも満員。
12時を過ぎると朝早く来た人が帰るためにバス停に並んでいましたが、とても1台には乗り切れない人数で、何本か見送らなくてはいけないほど混雑していました。
紅葉の時期は、平日に行くか、土日に行くなら、朝早くきて、早めに帰るぐらいの勢いで行ったほうがよさそうです。
フォトジェニックな神護寺の紅葉
2022年秋のそうだ、京都行こうのCMは神護寺です。秋が待ち遠しかったと語る人はきっと多い、私がそうであったように
というキャッチコピーの通り、待ち望んだ秋をいち早くみたいという人が殺到する予感がします
京都市内から、神護寺に到着すると、気温が低くてびっくりします。このページの写真は、2018年11月18日に撮影しましたが、朝9時半に着いて気温10度。とっても冷え込んでいました。
駐車場やバス停から、清滝川沿いを歩いて進み、橋を渡ると、その後はずっと階段です。神護寺までは急な石段を20分ほど登ります。スニーカーと動きやすい格好必須です。
石段の続く参道は、もみじのトンネルになっているところもあり、道中も紅葉スポット。
楼門が見えるとほっとします。
拝観料を支払って楼門をくぐると参道に紅葉のお出迎え。
上を見上げるとキラキラと光る赤い葉っぱがいっぱいです。
下には、溝に赤いもみじが川のように積もっていました。ふかふかのもみじは、色とりどりでかわいいですね。そこからまだ金堂まではまた石段が続きます。
金堂までくると足がパンパン。紅葉と立派な建物とのコラボ。神護寺には、金堂、鐘楼、五大堂、毘沙門堂、大師堂などあちこちに建物があり、そこにかかる紅葉との撮影スポットがいっぱいです。
金堂からもさらに石段を上がって多宝塔へ向かいます。下を見下ろすとグラデーションの紅葉がひろがっていて、上も下もきれい。紅葉の合間にお堂や塔が見え隠れして趣深い風景が広がります。
地蔵院近くの木々。後ろの紅葉が真っ赤で燃えているようです。
神護寺は、かわらけ投げ発祥の地としても有名です。3枚200円。地蔵院前から下に見える清滝川に向かって陶器でできたお皿を投げ、厄除けをします。
一通りめぐって、再び下に降りてきました。
参道の石段の途中に茶店が2軒。紅葉ともマッチしていい雰囲気です。
神護寺ならではのこのフォトジェニックな風景。もみじの赤い絨毯の上でみなさん食事やお茶を楽しまれていて、ほのぼの。うどんやおだんご、甘酒などがいただけます。赤い絨毯と赤い毛氈。絵になりますね~。
ここまで歩いたご褒美として、みたらしだんごをいただくことに。だんごというよりお餅のようでおいしかったです。境内が広いので、写真を撮らなくても所要時間は1時間ぐらいかかります。
苦労して階段を登った分、紅葉の美しさもみたらしだんごのおいしさも格別。京都市内では味わえない自然を満喫できる紅葉撮影スポットです。
神護寺の紅葉のおすすめ度は?
空気は澄んでいて、川の水はきれい。ハイキング気分で、階段を登るとそこは紅葉の名所だった・・・。神護寺に行くには、階段を登って、登ってたどり着きますが、苦労して登ってきたかいがある絶景の紅葉が待っています。
建物も立派なものが多く、撮りごたえのある撮影スポットがいっぱいです。
神護寺 詳細
住所 | 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地(地図) |
電話 | 075-861-1769 |
最寄りバス停 | JRバス:山城高雄 OR 市バス:高雄下車 徒歩20分 詳細は本文にて |
時間 | 9:00~16:00 |
休み | なし |
料金 | 600円 小学生300円 |
駐車場 | 神護寺にはなし 近隣にあり |
公式HP | http://www.jingoji.or.jp/ |
-
紅葉の撮影スポット
京都で紅葉が撮れる撮影スポット(楊谷寺・圓光寺・瑠璃光院・祇王寺・東福寺・天授庵・常寂光寺・永観堂・神護寺・善峯寺・光明寺・蓮華寺・北野天満宮・岩戸落葉神社・大原野神社)を紹介します。 ...