京都、嵯峨鳥居本にある祇王寺の紅葉を撮影しましょう。
京都で一歩入ると異世界? と感じるような紅葉を撮りたいと思ったら、『祇王寺』がおすすめです。嵐山の観光スポットからは少し北にあり、ふだんは、苔で有名なお寺ですが、その上に紅葉が降り積もり、静かでしっとりとした紅葉を撮影できます。平家物語にも登場する悲恋の尼寺でせつない紅葉を撮りませんか?
紅葉時期の祇王寺のへのアクセス、紅葉の見頃、祇王寺のフォトジェニックな紅葉撮影スポットを紹介します。
紅葉時期の祇王寺のへのアクセス
祇王寺へは、秋の紅葉シーズン以外なら、バス、車も可能ですが、紅葉時は嵐山全体が大混雑、渋滞するので、できるだけ電車で行きましょう。
最寄り駅は、トロッコ列車の『トロッコ嵐山』駅ですが、トロッコ列車も紅葉の時には、朝に予約しないと行けないぐらい乗れないので、現実的ではありません。
JRや阪急、嵐電(京福)のアクセスはこちらです。この中で一番近いのは、嵐電嵐山駅になります。
【JR】
京都駅(JR嵯峨野山陰線)→(約15分) JR嵯峨嵐山駅下車、徒歩25分
【阪急】
河原町OR烏丸(阪急京都線) →(約7分) 桂(阪急嵐山線) →(約7分)→ 阪急嵐山駅下車、徒歩35分
【嵐電】
四条大宮(京福電気鉄道嵐山本線)→ (約24分)嵐山駅下車、徒歩20分
いずれにしても長時間歩くようなイメージですが、竹林の道や主要な観光スポットを通るので、楽しい散歩道で、歩いて行くとあっという間です。注意したいのは、祇王寺にはトイレがないこと。途中、二尊院の手前に公衆トイレがあります。
レンタサイクルは、広い嵯峨野~嵐山を散策するのには、便利ですが、紅葉時は、歩行者が多すぎて自転車もスムーズに乗れません。
駐輪場もあるところとないところがあり、この時期は、おすすめできません。
紅葉の時期、車は、禁止。と言っても過言ではありません。
祇王寺周辺の道は、とても狭く、祇王寺で行き止まりです。祇王寺ロータリー前の駐車スペースがいっぱいだったら、Uターンスペースもないぐらい。離合できない車が立ち往生しているのを見かけます。
祇王寺周辺の撮影スポット
祇王寺を含む、京都の嵐山の奥、奥嵯峨エリア半日観光コース。祇王寺、化野(あだしの)念仏寺、愛宕(おたぎ)念仏寺の3つのお寺を半日でめぐりました。個性的な嵐山のお寺3つを見たら満喫できます。
祇王寺とは?
祇王寺とは → こちらを参考に【祇王寺の苔・青もみじ】
祇王寺の紅葉の見頃と混雑
祇王寺は、毎年11月下旬~12月上旬に紅葉が見頃になります。年によって若干差はあり、2020年11月19日に行ってきましたが、まだ奥の方はグラデーションではありましたが、苔の上にも落ち葉は積もっており、ほぼ見頃でした。
落ち葉がきれいなので、見頃後半に行く方が雰囲気があります。
祇王寺の紅葉の見頃はこちらで確認することができます
祇王寺は、嵐山の観光スポットからは少し離れたところにあり、紅葉の時期以外は、わりと人も少なく穴場です。
ところが、紅葉の時期は、嵐山全体が大混雑。
メジャースポット、竹林の小径ほどの混雑はありませんが、祇王寺は大変狭く、同じお庭の周りをぐるっと一周回遊して入り口と同じ出口から出ていきます。見頃の土日は、入り口から出口までずっと人が連なっています。
お庭の写真を撮ると対面に人が写ってしまうことしばしば。平日か、土日なら午前中10時前には入りましょう。立ち止まって写真を撮るのが難しくなります。午後になると、どんどん人が増えてきますし、ピークの時には、嵐山全体が人で渋滞するような感じ。
渡月橋を渡るのも一苦労です。早めに行って、早めに帰りましょう。
フォトジェニックな祇王寺の紅葉
観光スポットで賑わっている嵐山界隈を抜けて、しばらく進むと紅葉に包まれた森の中のような雰囲気になり、その突きあたりに祇王寺があります。山の縁にある小さなお寺。
入り口の石段をあがり
こちらが入り口。苔むした庵のようなひっそりとした入り口で拝観料を支払い、中に入っていきます。大覚寺と合わせて行く人は大覚寺・祇王寺2ヶ寺共通拝観券があります。
祇王寺は、苔で有名なお寺です。苔むした庭に紅葉の落ち葉が広がって真っ赤な絨毯が広がっています。入ってすぐにあまりの美しさにため息をついている人も多いです。
後ろに見えるのは竹林。祇王寺は、竹林と楓に包まれたつつましやかな草庵。同じ京都でもここは異色の紅葉撮影スポットといえるのではないでしょうか。派手さはありませんが、侘び寂び感、情緒感が圧倒的です。
入り口から順路に従って進んでいくとまた茅葺きの苔むした門があります。
門をくぐったところに、嵯峨菊が咲いていました。嵯峨菊は、肥後菊、江戸菊とともに日本を代表する古典菊の一つで、嵯峨天皇の御代から大覚寺、大沢の池の菊の島に自生していた菊を長年にわたって洗練したものです。
パステルからーで花びらが糸のように細く、風がふくとふわ~と揺れ、とっても可愛らしいお花。
祇王寺の紅葉にも似合うお花でした。他に、黄色やピンク、白などの色があります。
苔庭ごしの茅葺き寄棟づくりの本堂の景色が、人気の撮影スポット。夏はグリーンの世界に、秋には赤と黄色の世界に包まれて昔話の世界に入り込んだみたい。ひっそりと・・そんな言葉がよく似合います。
祇王寺は、平家物語の舞台にもなっていて、 平清盛の心変わりで出家した祇王が、その晩年を送ったという悲恋の尼寺です。悲話にふさわしいどこか寂しくなるような雰囲気があります。
草庵の控えの間にある大きな窓、吉野窓。影が虹の色に見えることから「虹の窓」と言われています。その前で美しく赤い実をつける南天。
本堂前のつくばいもおしゃれな撮影スポット。誰かがかわいく紅葉の葉っぱを飾ってくれたのでしょうか。
美しい苔の上に真っ赤な葉っぱのコントラストが美しい。
赤い絨毯に埋もれてみたい。散り紅葉が有名なスポットですので、見頃の後半に行くとより雰囲気があります。
祇王寺の紅葉のおすすめ度は?
京都には、素晴らしい紅葉スポットがたくさんありますが、一歩入っただけで、こんなにも雰囲気のある世界にどっぷりと疲れるのは、祇王寺だけ。小さなお寺ですが、お庭はどこを切り取っても絵になるすばらしい撮影スポットです。
全体的な雰囲気は動画の方がわかりやすいです
祇王寺 紅葉 詳細
住所 | 京都市右京区嵯峨鳥居本小坂32(地図) |
電話 | 075-861-3574 |
最寄り駅 | 嵯峨野トロッコ列車 トロッコ嵐山駅下車、徒歩約13分 詳細は本文にて |
時間 | 9:00~17:00(受付終了16:30) |
休み | なし |
料金 | 大人300円・小人(小中高)100円 紅葉時には、大覚寺との共通拝見券はなし |
駐車場 | 普段は前のロータリーに駐車可だが、紅葉の時期はそこまでたどり着くのが難しい |
公式HP | http://www.giouji.or.jp/ |
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紅葉の撮影スポット
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